クスコ
リマ空港から国内線でクスコに到着。この日はクスコ市内を観光してから、マチュピチュまで移動する。 クスコ観光の日本語ガイドは吉田さん、現地ガイドはフジコさんでワークシェア。
高地のクスコ観光は疲労防止の配慮で、高い場所から順に下っていく観光ルートだった。 最初の訪問地はクスコの高台にあるサクサイワマン遺跡。標高は3500mを超えてクスコ観光の最高高度地点だ。 隙間なく積み上げられたインカの巨石が囲む神殿跡の中央の草地を、高山酔いを警戒して皆ゆっくり歩く。 石組みは三層になっていて、ジグザグな形で続いている。石の高さは人の背をはるかに超える巨大なものだ。どうやって造ったのかは謎だが、建築の技術面ではマチュピチュ以上のインカの遺跡の最高傑作と言える。 草原には野生のアルパカの群れも見えている。 高台からクスコの街並みのパノラマが見渡せた。
サクサイワマン遺跡から旧市街に戻り、狭い路地を下ってクスコ旧市街の中心にあるアルマス広場に移動。 広場のクスコ大聖堂前で一休みした後、アルマス広場周辺の有名な12角の石まで散策した。きれいな緑色のインカの石組みは、細菌感染防止のため触ると罰金10万円だそうだ。
インカの石組から太陽の神殿コリカンチャまで散策。コリカンチャの意味は「黄金の場所」でインカ時代には黄金で装飾されていたそうだが、スペイン人の略奪によって現在残っているのは石組の遺跡のみだ。コリカンチャの上に建てられたサント・ドミンゴ教会から入場して、内部の回廊状の神殿の遺構を見学した。建物の内外に残るインカの石組が見事だ。インカの世界観を描いた黄金の板はさすがに本物ではなくレプリカだった。 コリカンチャ前のサグラド庭園には、ユネスコの世界遺産のプレートがあった。クスコ市街はマチュピチュと同時に1983年にペルー最初の世界遺産として登録されている。
クスコ~マチュピチュ
コリカンチャを観光してからバスで聖なる谷ウルバンバに向けて出発。クスコからはチチカカ湖に向かう豪華列車も出ていた。
バスで標高3800mの高地を飛ばす。雲の間からのぞく青空がまぶしい。
ウルバンバに着いて、レストランムーニャで美味しいランチ。ここからも抜けるような青空が望める。クスコ到着前にダイアモックスで予防したせいか、高山酔いは出なかった。
ランチの後はウルバンバからオリャンタイタンボに移動して、展望列車のビスタドームでマチュピチュへ。行きは山側のシートに当たったので、ウルバンバ川の絶景は帰りのお楽しみに。
まだ明るいうちにマチュピチュ駅に到着。列車から降りて駅を出た先にはお土産物ショップがびっしり並んでいた。
マチュピチュ
送迎バスで麓のマチュピチュ駅からハイラム・ビンガム道路を通ってマチュピチュ遺跡まで登り、遺跡前に建つサンクチュアリー・ロッジにチェックイン。オールインクルーシブのリッチなホテルで、ペルーワインでディナーを楽しんだ。アンデスの民族衣装をまとったフォルクローレデュオの生演奏が雰囲気を盛り上げてくれた。 食事後に星空の写真を撮ろうと外に出たが、残念なことに夜になって雲が出てきて星は隠れてしまっていた。