ケアンズ~エアーズロック
カンタス航空(QF1859/10:35→12:55/2h50m)でエアーズロックに出発。 ケアンズからエアーズロックへ向かう機中は、果てしなく乾燥した赤い大地が続いていた。 エアーズロック行きの飛行機は左側の座席だったので、着陸前にエアーズロック(ウルル)とマウント・オルガ(カタジュタ)を見ることができた。
ユララリゾート(Yulara Resort)
エアーズロック空港からAATkingsの現地ガイドの送迎でユララリゾートに到着。 今日からセイルズ・イン・ザ・デザートに2泊する。 客室のバルコニーにはブーゲンビリアが綺麗に咲いていて、遠くにエアーズロックが見えている。 建物の上にはソーラーパネルが載せられている。ユララリゾートだけでなく、国立公園内にもソーラーパネルがたくさん設置されていた。南半球なのでソーラーが北向きに付いているのが面白い。 空には雲が全く無くて、よく晴れ渡っている。この晴天はエアーズロック滞在中ずっと続いてくれた。
マウント・オルガ(Mount Olga)
ホテルで一休みした後にマウント・オルガ散策に出発。 ウルル・カタジュタ国立公園に入り、マウント・オルガにある風の谷と呼ばれる散策路(2.2km)を、巨石群を眺めながら散策する。
その後、マウント・オルガのビューポイント2か所で写真撮影ストップをして、エアーズロックに向かう。
エアーズロック・サンセット(Ayers Rock)
夕方にはエアーズロックを望むサンセット・ビューイング・エリアに移動して、シャンパンを片手に赤から紫へと刻々と色が変わっていくエアーズロックを楽しんだ。日没直後には、ピンク色のビーナスベルトと紺色の地球の影が現れて、とても感動的だった。 晴天で景色はとても良かったけど、記念写真撮影のときにハエがまとわりついて、我慢がたいへんだった。
ホテルに戻り、ユララリゾートのゲッコーズカフェでパスタとピザ、スパークリングワインで夕食。明日に備えて早めに就寝。
エアーズロック・サンライズ(Ayers Rock)
朝5時にエアーズロックのサンライズと登山のツアーに出発する。気温が低いので、出発時は完全防寒だ。 夜明け前にエアーズロックのサンライズ・ビューイング・エリアに着き、朝日に照らし出されていくエアーズロックを鑑賞。 エアーズロックの左奥にはマウント・オルガも見えている。
エアーズロック・登山(Ayers Rock)
サンライズの後はエアーズロックの登山口まで移動して、軽装に着替えてエアーズロック登山に挑戦(2010年は登山が許可されていた)。
エアーズロックが閉鎖になる条件は、気温36度以上、風速12.86m/s以上、低気圧・雨・雷・雲等で、特に風が厳しい。
この日は快晴、風速5.83m/sで気温も問題なく、無事登山口が開いていた。
エアーズロック登山は初めの1/3は急斜面で、登山中はアキレス腱が伸びっぱなしで痛い。 鎖につかまって登るが、滑り止めのついた軍手が役に立った。 急斜面を登り切って一休み。5月になり涼しくなっているが、直射日光は強く、ここでもハエは元気だった。
その後の3/1はアップダウンの続く道を登り続ける。そして最後の3/1はなだらかな尾根を登って1時間弱で頂上に到着した。(高さ348m、片道1.6㎞)
エアーズロック・山頂(Ayers Rock)
ツアーは登山開始から2時間後に麓巡りに出発する予定で、一緒に登った人達はすぐに下山していったが、私達はせっかく頂上に登ったので、麓巡りを放棄して頂上の滞在を楽しむことにした。 後から登ってくる人もいなく、一時間ほど家族だけでエアーズロックの上でゆっくりできた。
山頂のモニュメントの周りで地平線の眺めを満喫してから下山を開始。
エアーズロックは赤い岩肌で、ところどころにぽっかりと穴があいている。
帰り道に、その穴の水たまりに緑色の兜をまとったようなオタマジャクシのような生き物を発見。
もしかすると新種の生物かと思ったけど、後で調べてみるとシールドエビ(Triops australiensis)と呼ばれる小さなオタマジャクシに似た甲殻類だった。
水が乾くと卵が乾いて次の大雨まで数年間休眠状態を保ち、大雨が降るとまた孵化するそうだ。
下山開始(家族が3人写っている) | 断層が見えているところもある | マウントオルガとは本当に地下で繋がっているんだろうか? |
水溜まりで見つけた不思議な生き物(シールドエビ) |
岩場が鋭く切れ込んでいる |
大きな窪みもある | アップダウンの終わりで一休み |
最後の鎖場まで戻ってきた。滑り落ちないように注意してゆっくりと降りていく。ここでようやく登ってくる人に出会った。私たちが登った後、強風で登山口がしばらく閉鎖されていたようだった。 先に降りていた家族が下山中の私を登山口から撮っていた。
エアーズロック・麓散策(Ayers Rock)
お昼にホテルに戻り、レストランで一息。ビールがうまい。ランチ後はホテルのガーデンやプールサイドを散策して体力回復。
休憩後はユララ・リゾートからエアーズロックまで定期的に巡回しているUluru Expressという車で 午前にパスした麓巡りをするためにもう一度エアーズロック登山口に出かける。
麓の散歩道はいくつかコースがあるが、マラ・ウォークを選択。 「マラ族」の生活した洞窟があるので「マラウォーク」と名付けられている。
男たちの洞窟~台所として使われた洞窟~カンジュの滝までの往復約2㎞をゆっくり散策。 カンジュの滝は晴天で水が流れていなかったけど、下の渓谷には水場が残っていた。 エアーズロックの自然の造形やアボリジニの壁画が興味深い。
洞窟や壁画を見ながらゆっくり戻って、Uluru Expressでホテルに戻る。 Uluru Expressがあれば個人旅行でもエアーズロックを充分観光できる感じだ。
サウンドオブサイレンスディナー
夕方ホテルを出発して、サウンド・オブ・サイレンス ディナー会場へ。
オーストラリアの広大なアウトバックの自然の中でディナーと星を楽しむ贅沢なひと時だ。
午後6時前からエアーズロックを望む会場でシャンパンを片手に、エアーズロック、マウント・オルガ、そして大自然アウトバックの夕陽を鑑賞。
会場の傍らではアボリジニの男性がdidgeridoo(ディジュリドゥ)という伝統楽器を演奏している。
日没後ディナー会場に戻り、ディナー開始。
スープ、メイン、デザートの3コースで、スープ以外はバイキング形式で、
カンガルー、エミュー等オーストラリアならではの味覚も含まれている。
薄明りが無くなって暗黒の空になってからは、南十字星が天の川にかかり、水平線まで星が広がり、満天の星とはこのこと。
ディナー終了後に会場の明かりを消し、ガイドに星の解説をしてもらったが、南十字星の近くには少し大きく明るい別の十字星が見えていて間違いやすいそうだ。
星の解説のあと数分沈黙し、大自然の中で静寂(サウンドオブサイレンス)を堪能した。
1時間近く暗黒の空が続いた後に水平線の周りがうっすらと赤くなって月が登ってきたが、大自然の中で満天の星を十分楽しめた。
ツアーの参加者にはオーストラリア在住の日本人もいて、ディナー中にシドニー駐在のご夫婦から、シドニーではクィーン・ヴィクトリア・ビルディング(QVB)のアフタヌーンティーがお勧めと教えてもらった。 また他の女性からは、シドニーで予約しているレストランのアクアダイニングに、裏メニューのパエリアがあることを教えてもらい、明日からのシドニー観光の参考になった。