イタリア3日目

朝日に照らされたナポリの街
カステル・ヌォーヴォ

 今日も晴天でナポリの街並みが眩しい。朝食後スーツケースを閉めて荷物出し。 先週の北海道キャンプで活躍していたハンディ蚊取機の薬剤を一緒にしまってしまう。 今晩のローマのオペラのときに使えないと気づいたのはホテルを出てからだった。
 今日のガイドはエマ(エマヌエラ)ちゃん。 とても美人だが、動きが遅く、日本語もちょっとあやしい。 カステル・ヌォーヴォ前のベベレッロ港からカプリ島に出発。 港はカプリ、イスキア、ソレントなどへ向かう船で大にぎわいだ。 カプリ島行きの高速船の船内の注意書きはイタリア語、日本語、英語の順で表記してあった。船内を見ても日本人が多い。

カステル・ヌォーヴォ
ベベレッロ港

 カプリ島

 カプリ港(マリーナ・グランデ)に到着後ダッシュで船を乗り換えて青の洞窟へ出航。 10:00から洞窟前の海域で待つ。 4日間強風で閉鎖だったそうで、今日はものすごい混雑。

カプリ港
青の洞窟へ

青の洞窟の入り口
入場の順番待ち

 まだ波が高く、なかなか小船が洞窟の中に入れなくて、停泊して待っている間に何人か船酔いで離脱。 12:30に待望の青の洞窟入場。 海の上でなんと2時間半待ち、よくぞここまで粘ったもんだ。
 入口は高さ1mくらいととても狭い。 ボートが入ろうとしても波が入口の天井まで来ることもあり、 波が静かな瞬間を狙って船頭が鎖を手繰って中に滑り込むのはほんとに神業だ。 レンズを10-20mmの超広角に換え入場の準備、カメラを海水から守るため上着で くるんで入場する。

青の洞窟内部

 洞窟の中に滑り込むと中は波もなく、静寂な空間で奥はまっ暗闇。 洞窟の奥から入口側の海面を振り返るとそこは神秘的な青の世界。 透き通ったような青さが最高にきれい。 このツアーでも今年で3回目の入場とかで、入れただけラッキーかも。 待った甲斐があったと思う気持ちがより美しいと感じさせてくれたような気がする。

 カプリ島はイタリア有数のリゾート地で、食事中もホテルのガーデンプールでくつろぐ 滞在客が気持ちよさそうでうらやましい。空気が澄んでとても爽やかな気候だが、 観光地らしくビールの小瓶が1本6ユーロ(なんと900円!)ととっても高かった。

Hotel LA RESIDENZA でランチ
ホテルのプールサイド 高台からの眺望

 ナポリ

プレビシート広場

 カプリ島から戻り、ナポリ市内の見納めに王宮へ。観光馬車が待機している。王宮の向かいのプレビシート広場にはアイスをほおばる子供たちが。
最後に1860年開業と約150年の歴史を誇るカフェ・ガンブリヌスで休憩。中は高いドーム天井、シャンデリアでクラシカル。 パン生地を薄く重ね合わせて作ったサクサクの甘いお菓子”スフォッリャテッラ”がエスプレッソに合ってうまい!
 帰りに急に空が暗くなり、猛烈な夕立が降り出す。バスにかけ込みナポリに別れを告げ、 太陽国道を一路ローマへ向かう。

王宮前の観光馬車
プレビシート広場

 ローマ

 青の洞窟で時間を取ったので、カラカラ浴場跡のオペラの開演時間が迫っている。 夕食会場に向かうツアーから離脱して共和国広場のタクシー乗り場までダッシュ (途中のコンビニで例のぷーさんパスタ購入)。 エマニエレ二世記念堂、真実の口など懐かしのローマを通って カラカラ浴場跡に到着。

オペラ「ツーランドット」

 オペラ「ツーランドット」(カラカラ浴場跡)
 カラカラ浴場跡に着いて、入口前の屋台でピザを買ってほおばる。熱々がうまい! ボックスオフィスで日本からインターネット予約したレシートのプリントを見せて チケットは問題無く手に入った。
 カラカラ浴場跡は遺跡がライトアップされ、その中にオペラの声が響き幻想的。 おしゃれをしたり、正装で来ているお客さんが随分多い。 指定席は17列目中央と見やすくて良い席。
第一幕 21:00~21:40
第二幕 22:00~22:50
第三幕 23:10~24:00

 歌声は素晴らしく、生のオーケストラも迫力満点~でもイタリア語が全然わからない。 第二幕から急に冷え込んできて、上着無しでとても寒い。長袖の羽織るものが欲しかった。 私が半袖で震え上がっているのに、肩を出したドレスで来ている女性がいる。 さすがに観劇中は防寒のビニールを羽織ってはいたが、寒さは気にならないんだろうか。

カラカラ浴場跡

 第三幕の前にサンドイッチを仕入れ、お腹と寒さを落ち着かせる。 第三幕の冒頭に世界三大テノールのルチアーノ・パパロッティがトリノオリンピックで 唄い、荒川静香がイナバウアーのバックに流した「誰も寝てはならぬ」が鳴り響き、 やんやの拍手でした。
 蚊取りの心配をしていたが、寒さのせいか蚊もいなくて一安心。 この寒さはカラカラ浴場が郊外でエアコンの熱害が無いせいなのか?
 24:00の終宴と同時にダッシュ、途中で遺跡をバックに記念撮影しながら会場を出る。 24:20 ホテルチェックイン。疲れたけど満足の一日でした。