北京(Beijing)
今回のメインフライトは北京発着のスロベニア・クロアチア往復便なので、関空からまず北京に飛ぶ。関空は何故か中華風の飾り付けだ。旅行初日は北京に午後4時に到着。乗り継ぎ時間が10時間あるので、一旦入国して北京市内弾丸観光に繰り出す。
北京での運転手兼ガイドは趙さん、日本に4年滞在していて日本語が堪能。漢字を聞いたら三国志の趙雲の趙とのことで、子供の頃に読んでいた三国志演義の記憶が役に立った。
空港近くのハイウェイ沿いはポプラ並木で、北海道を走っているような感じ。北京東北部の朝陽区が人気エリアで億ションが並ぶ。バイクにモーターを載せた電動自転車でノーヘル運転に驚く。
今日の晴天は一帯一路の国際会議のせいだとか。中国は大きな行事の日にはなぜか雨が降らないらしい。
週末の大渋滞と国際会議の通行規制のおかげで天安門に近づけず、まず胡洞(ふーとん)に向う。
北京中心部の故宮博物院に近い南鑼鼓巷駅前に駐車して胡洞観光へ。胡洞とは井戸の意味で元々は場所名を指していた。
昔は皆、槐(えんじゆ)の木の下で一族集まって生活していたそうだ。
今は大通りに面した家を観光客向けのお店に改装し、脇道は改修された平屋の住宅が並ぶ。
ここのような北京市内の人気のエリアの住宅は1億円超えだとか。
午後8時過ぎにようやく天安門広場前の道が開放されたので、メインストリートを車で走る。
今日の天安門前はロシアのプーチン大統領など各国首脳が来ているせいか、最上級のライトアップとのこと。
軍事パレードに使われる大通りは広大で、1万人が一度に会食できる人民大会堂とともに北京の顔となっている。
天安門に掛かる毛沢東の肖像画は毎年書き換えて交換しているそうだ。
車中から見える北京の車はアウディなど高級車ばかり。どの車も新しく、4年で新車に乗り換えて、中古車は地方に売られていくそうだ。
豊かそうに見える北京だが、中国は戸籍の移動が規制されていて、北京で働くことはできても子供は北京の学校には通えなくて単身赴任になる。それでも2000万人の人口の半数は市外の人だそうだ。
また個人の土地所有権も認められていなくて、利用権(70年)を持ってマンションを買う。利用権付住宅に何故1億円も払えるのか、理解できない。
北京飯店は田中角栄親子がよく利用していたホテル。その北京飯店に駐車して王府井散策。王府井は地方からの観光客が必ず訪れる定番スポット。生きたサソリの唐揚げを売っていた。1本5元の串焼きのヒツジ肉で北京観光を締める。支払いは趙さんの電子マネーで。
王府井観光の後、午後10時過ぎに北京空港に戻ってチェックイン。出国の手荷物検査でナイスカメラ!と声掛けされて、中国語かと思って思わず聞き直した。
空港ラウンジで軽めに腹ごしらえをして、フランクフルト経由でスロベニアに向う。
午前3時の出発なので機内ではほとんど寝て過ごす。映画で見たのはYES MANの日本語版1本だけ。