イボアール(YVOIRE)
中世(14C頃)からのレマン湖畔の漁村。ローマ時代の城壁で囲まれている。
人口約450人の小さな村だが、美しい街並で年間60万人の観光客が訪れる。
村の入口には四つ花の看板が掲げられている。
これはこの村が花の街並みづくりで最高の格付けであることを示している。
村の中心に建つ中世からの古城は広大なラビリンス(迷路状の庭園)を持っている。
石積みの外壁に花の色が鮮やかに映える。
バルコニーや窓の下を花で覆い尽くした演出は、「花はパワーだ」と実感させられる。
どの通りも咲き誇る花で建物と街並みをとてもきれいにショーアップしている。 レマン湖に向かって緩やかに下る坂道を彩る花のしつらえも素晴らしいボリュームだ。 坂道の突き当たりの建物は、レストラン&ホテル。妻側の壁全面を蔦と花が覆っている。 レマン湖のヨットハーバーに面したカフェテリアのバルコニーにもアイビーゼラニウムが咲き誇る。
石積みの外壁、うろこ状の瓦がこの地方の建物の特徴で、屋根には暖炉の煙突が数多く出ている。
スーベニアショップのショーウィンドーにワインが並んでいるのがいかにもフランス風だ。
石積みの外壁を塗り込んでいる建物は、中世では上流階級に属する証とか。
観光客向けのレストランのインテリアは、外観に相応しくアンティークにまとめられている一方、土産物屋の内部では石積みの古風な外観からは想像もできないようなモダンなインテリアが突如現れて、心地良い感動を味わえる。
トノンレバン(THONON-LES-BAINS)
レマン湖畔の温泉地。 リゾート地らしく、ヨットハーバーが整備され、グリーンベルトが湖岸を取り囲んでいる。 市役所前の広場のオアシスを思わせる噴水と花壇の演出が素晴らしい。 水と花はヨーロッパの広場づくりの不可欠の要素である。
エビアン(EVIAN)
ご存じミネラルウォーターの老舗エビアンの本社工場がここにある。見慣れた表札が掛かっている。
アルプスからレマン湖に注ぎ込む自然水を原料に世界の人の喉を潤してくれている。
エビアンはカジノを備える高級リゾート地となっていて、レマン湖を望む高級なレストランやリゾートマンションが建ち並んでいた。